セックス
 セックスは、もともとはラテン語の「切断する」という言葉から生まれたもので、男女の「性別」を意味します。海外に行くときにもっていくパスポートの欄や入国審査のカードには「SEX」という項目がありますが、別にこれはイヤラシイ意味ではありません。「性交しましたか?」などど聞かれているわけではないのです。プロフィールの欄に書かれている「SEX」というのは性別のことです。
 語源が「切断する」ということからも明らかなように、かつてはセックスというのは、二分されるべきものととらえられてきました。つまり、世の中には男と女の2種類しか存在しないという考え方です。たしかに性染色体の組み合わせでは男と女になる可能性は高いのですが、そうならない場合も少なくありません。外見は女性でも男性器をもっていたり、外見は男性でも女性器をもっていたりすることもあるわけです。オリンピックなどではセックスチェックが行われていますが、これからは男女に二分するのではなく、多様な性を認める時代がくるのではないでしょうか。
 さて、ラテン語には「性交」を意味する「コイタス」という言葉も別にありましたが、やがて「セックス」も、「性別」から派生して「性交」をも意味するようになりました。
 性交という意味の「セックス」は、狭義には男のコのペニスが女のコのワギナに挿入されることをさします。これは、自然の摂理からすればあくまで生殖を目的とするものです。しかし人間はただの動物ではありません。人間は、コミュニケーションの手段としてセックスを活用する方法を身につけました。セックスによって、愛を確認しあうことだってできるわけです。子どもが欲しければ避妊をしない。子どもが欲しくなければ避妊をする。生殖とは関係なく楽しめるところに、人間のセックスの意味があるのではないでしょうか。
 ちなみにセックスを日本語(?)で「エッチ」といいますが、これは「HENTAI」の頭文字からとられました。この「HENTAI」という言葉は、今では国際語みたいです。グーグルなどで「HENTAI」を検索してみてください。エロアニメがズラリ。別に「セックス」という意味では使われていないようです。

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